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2008年06月10日

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

今月のムービー・レビュー
Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull /M
公開中
★=20点 ☆=10点

★★(TK)

全米サマー・シーズン一番の話題作スティーブン・スピルバーグの19年ぶりの続編

『アイアン・マン』から始まった、今年の全米映画界のサマー・シーズン。その中でも、一番の話題はインディ・ジョーンズの復活 ! 前作『最後の聖戦』から19年ぶりの続編で、主演はおなじみハリソン・フォード。ストーリーも、前作から18年後の設定で、1950年代が舞台。
 アメリカのネバダ砂漠にあるアメリカ軍の施設に、ロシア人がインディ・ジョーンズとパートナーのマックを連れて来る。そこで、インディに彼が昔研究していた「あるモノ」を探させるが…。そこから、次々にアクション・シーンが展開し、まさにインディ・ジョーンズなんだけど、シリーズにあったワクワクドキドキ感がほとんどない ! 1つに、いろいろなエピソードが盛り込まれて過ぎていて、道がそれすぎること。さらに、アクション・シーンが長過ぎ ! さすが19年ぶりということで、サービス精神全開なんだけど、長ければいいってものではない。ハリソン・フォードも年の割に頑張ってはいるものの、ジャングルでのカー・チェイスなど、もっと短くした方が、テンポよく観られたのに…。


今月のムービー・レビュー

 また、前3部作が1930年代を舞台にしており、このような冒険活劇には、その時代の方が合っているような気がした。ちょっとインチキくさい感じとか…。今回の撮影も前3部作のように古っぽい昔の映画のような撮り方だけど、19年ぶりなんだから、もう少し工夫があってもよかったと思う。
 たぶん、その流れで狙っているとは思うけど、一番気になったのが、今回タイトルにもなっている「クリスタルの頭蓋骨」。これ、いくらなんでもお安くない ? どう見てもクリスタルには見えないし、その中に2ドルショップの虹色ラッピング・ペーパーを詰め込みました感がアリアリ。さらにテーマが、「Xファイル」ですか ? ある意味、非常にスピルバーグなんだけど、これを『インディ・ジョーンズ』にもってくるのは、ちょっと無理があるんじゃない ? だったら「新・未知との遭遇」にでもすればいいのに。
 さらに日本人としては核実験のシーンは、笑えるものではなかった。もともとこの手の映画に突っ込みは厳禁なんだろうけど、冷蔵庫で帰還って…。前にも書いたけど、そういったアイデアとしては面白いかもしれないことを細々といっぱい詰め込んでみても、決して映画自体は面白くなるものではない。
 まあ、すべては期待が高すぎたということだと思う。ジョージ・ルーカス、スティーブン・スピルバーグ、ハリソン・フォードの3人がそろうだけでもすごいのだが、それにケイト・ブランシェット、若手スターのシャイア・ラブーフも加わり、期待しない方が無理な話。
 ハリソン・フォード同様、自分も歳をとって、昔のように何も考えずはしゃいで映画を観れなくなったのが、一番の原因 ?

モンゴル

今月のムービー・レビュー
Mongol/MA
6月19日公開予定
★=20点 ☆=10点

★★★(TK)

『コーカサスの虜』『ベアーズ・キス』のロシアの監督、セルゲイ・ボドロフが、チンギス・ハーンの半生を描いた歴史スペクタクル。アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされ、日本では、主演に浅野忠信が抜擢されたことでも話題となった作品。12世紀のモンゴル、9歳のテムジンは、他部族に父を殺され、逃亡生活が始まる。その彼が成人しチンギス・ハーンとなって大軍を率いるまでになるんだけど、途中、かなり端折ってるところがあり、そこが残念。時間が長くなってもいいから、丁寧に描いてほしかった。でも、広大なモンゴルの風景や、迫力ある合戦シーンなど、大画面で観るべき映画。


スピード・レーサー

今月のムービー・レビュー
Speed Racer/PG
6月12日公開予定
★=20点 ☆=10点

★★★(KUI)

 30代、40代以上の人なら懐かしい「マッハGoGoGo」。あのアニメを『マトリックス』3部作のウォシャウスキー兄弟が監督し、実写で映画化。しかし、マトリックスのイメージで、ダークな感じを想像していた自分はビックリ ! 目にも鮮やかな色の洪水に、バリバリCGを使って、これを実写と呼んでいいのか…。かなりアニメっぽい感じ。一足先に公開されているアメリカでは、かなり不評のようで、「ウォシャウスキー兄弟に家族向け作品は無理」という意見も聞かれるほど。でも、オリジナルを観て育った日本人だったら、意外と楽しめるかも ? 真田広之も出演しているし。

ザ・ハプニング

今月のムービー・レビュー
The Happning/R
6月12日公開予定
★=20点 ☆=10点

★★☆(MI)

 ある日突然、アメリカ全土からみつばちが消えるという異常現象を皮切りに、世界中の人々が突然死に至る病気が蔓延し始める。人類滅亡の危機を前に世界中がパニックに陥るが…。前作『レディ・イン・ザ・ウオーター』では、最悪の映画を決めるラジー賞に5部門もノミネートされ、すっかり地に落ちてしまったM・シャラマン監督。起死回生をかけた作品とも言える今作は、またもや人々が恐怖にさらされるサスペンスもの。しかし、いつもと変わらず1つの謎を追い続け、最後に解くっていうパターンで…。今回もなにやらぷんぷんと危険な香りがします。予告編は、雰囲気たっぷりですごく期待させられるんですけどね。


ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

今月のムービー・レビュー
The Chronicles of Narnia: Prince Caspian/PG
公開中
★=20点 ☆=10点

★★(mie)

『ナルニア国物語』の2作目。前作でクローゼットの扉の向こうにあるナルニアで「伝説の4人の王」として暮らしたペベンシー家の4兄弟。彼らはカスピアン王子の角笛で、再び呼び戻されてしまう。しかし、そこは以前彼らが暮らしていた時代より1300年も経過しており、ナルニア国は滅亡寸前であった…。前作よりは、大人向けの内容だが、やはりお子様映画。ニュージーランドでの撮影など、『ロード・オブ・ザ・リング』に被りまくり ! 戦闘シーンまでもがそっくりなのは、どうだか ? と言うか、ファンタジー映画、もういいです。お腹いっぱい ! 今回の唯一の見所は、新登場のイケメン王子ぐらい。