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2008年07月09日

ゲット・スマート

今月のムービー・レビュー
Get Smart/PG
公開中

★=20点 ☆=10点

★★☆(BM)

 60年代後半に、007などのスパイ映画をパロったテレビ番組として人気のあった「それ行けスマート」の映画化。米国の諜報機関が、世界征服を企む謎の組織から攻撃を受け、エージェントの身元が公表されてしまう。そこで、やむなくアナリストのマックスウェル・スマートを昇進させ、アイデンティティーが明かされずにすんだ美人でベテランのエージェント99とチームを組むことになるが…。オリジナルが60年代ってことで、懐かしいコテコテのギャグが散りばめられているが、スティーブ・カレルとアン・ハサウェイのコンビが意外に合っていて、オリジナルを知らなくても楽しめる。

カンフー・パンダ

今月のムービー・レビュー
Kung Fu Panda/PG
公開中

★=20点 ☆=10点

★★★★(H.N.W)

『シュレック』のドリームワークスが手掛けたCGアニメーション。ジャッキー・チェンなどのカンフー映画を観て育った世代には、先が読めてしまうストーリーで、どこかで見たことのあるようなシーン(箸で小龍包を奪い合うところなど)もあるが、完成度の高いCGアニメとして観るとまた違った感じ。ジャック・ブラックをはじめ、アンジェリーナ・ジョリー、ダスティン・ホフマンなど声優のイメージとピッタリ合ったキャラクター作りはさすが。『シュレック』同様、太めのパンダは愛嬌があって、お約束のストーリー展開だけど、子どもから大人まですべての世代に安心してお薦めできる映画。

テン・エンプティー

今月のムービー・レビュー
Ten Empty/M
7月3日公開予定

★=20点 ☆=10点

★★(TK)

 母親の死後、家を出たエリオット。10年の時が過ぎ、父親は亡くなった母親の妹と再婚し赤ちゃんが生まれた。エリオットはそのゴッドファーザーとなり、10年ぶりに実家へ帰ることになる。その実家では、弟のブレットが引きこもり生活をしていて、かつての幸せな雰囲気はない。そして、エリオットが戻ってきたことにより、家族の秘密が明らかにされていく…。これ、オーストラリア映画なんだけど、とにかく暗くて重い。普通、オージーのバーベキューって楽しいものなのにドンヨリした空気がドッシリ。重厚なドラマだが、この内容に、いったいどのぐらいの人が共感できるか?

ザ・ダーク・ナイト

今月のムービー・レビュー
The Dark Night/R
7月18日公開予定

★=20点 ☆=10点

★★★(MI)

 クリスチャン・ベール主演で大ヒットした、『バッドマン・ビギンズ』の続編。悪役ジョーカーを演じたのは、今年亡くなった豪俳優ヒース・レジャー。惜しくもこれが彼の遺作となってしまった。ゴッサム・シティを守るため、日々戦い続けるバッドマンの前に犯罪組織の悪人ジョーカーが現れ、街中を混乱に陥れようとするが…。前作同様、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン、マイケル・ケインといった豪華な脇役は言うまでもなく、出演が決まってからかなりの力を注いだというヒースの演技がはまってます。メイクはかなり怖いうえ、狂人的な笑い方、いいです。

ハンコック

今月のムービー・レビュー
Hancock/M
7月3日公開予定

★=20点 ☆=10点

★★★(Coo)

大人気、ウィル・スミス主演
市民からひんしゅくのスーパー・ヒーローが大活躍 ?

 アメリカのサマー・シーズンを受け、オーストラリアでも続々と公開されている巨額の製作費を投じたブロックバスター・ムービー。今年一番の話題だった『インディ・ジョーンズ』が思ったほどのヒットではなく、今のところ先陣を切った『アイアン・マン』が1歩リードしているようだが、今回紹介するのは『アイアン・マン』と同じくスーパー・ヒーロー物の『ハンコック』。
『スパイダーマン』もそうだが毎年公開されているスーパー・ヒーロー物と言えば、マーベル・コミック原作。特に今年は、同じシーズンに『アイアン・マン』『インクレディブル・ハルク』とマーベル・コミックからの映画化が2本も公開されている。しかし、『ハンコック』はマーベル・コミックとは関係のないオリジナルもの。しかもスーパー・ヒーローと言ってもアルコール依存症のダメダメ・ヒーロー !
 その嫌われ者のヒーローを演じるのがウィル・スミス。『幸せのちから』『アイ・アム・レジェンド』と、このところヒット作を連発して、特に日本ではかなりの人気を誇る黒人俳優。通常、黒人俳優は、出演者のほとんどが黒人であるブラック・ムービーのカテゴリーがあって、そのカテゴリーでは有名でも、全世界的な人気を掴むことはかなり難しい。そんな中、白人俳優のトップ俳優と肩を並べ、白人も観に行く一般映画に主演し、かつヒットが見込める黒人俳優は多くはない。ウィル・スミスは、そんな状況の中でも、常に話題作に出演してきた“ドル箱スター”の1人。特に日本では、顔の彫りが浅いためか近親感をもたれ、『インデペンデンス・デイ』の大ヒットから人気が高いままだ。
今月のムービー・レビュー
 今回は、市民からひんしゅくをかっているスーパー・ヒーローということで、どんな演技を見せてくれるのか期待したが、まあ、いつものウィル・スミス。ストーリーはと言うと、アルコール依存症にもかかわらず、事件を解決しようと張り切るハンコックは、いつも暴走してしまい、世間からは迷惑がられている。そんなある日、電車事故でハンコックに助けられたPRマンのレイから、彼のイメージ・アップのための戦略を提案されるが…。ということで、周りの人々によって真のヒーローになっていく、よくある展開かと思っていたら、そのPRマンのレイの奥さんが登場したあたりから、微妙にストーリーが変化していく。
 ウィル・スミスの前作『アイ・アム・レジェンド』では、映画のコマーシャルなどで、すっかりSFと思っていて観に来た人を「何、コレー ! ゾンビ映画 !」と驚かせた前科があるけど、今回も、『アイアン・マン』同様ヒーローものだと思って観に来た人をいい意味で裏切る展開。
 今回は、ウィル・スミスの名前がメインに出ているので影は薄いけど、見所は、ウィル・スミス以上に重要な役柄のレイの奥さんを演じているシャーリーズ・セロン。ちょっと分かりやすい演技だけど、さすがオスカー女優(単純にメイクの違いか ? )というか、印象に残る演技を披露。
 ヒーロー物だけど、男の子だけでなく、女の子にもお薦め。胸がキュンとなるかも ?