ハンコック

Hancock/M
7月3日公開予定
★=20点 ☆=10点
★★★(Coo)
大人気、ウィル・スミス主演
市民からひんしゅくのスーパー・ヒーローが大活躍 ?
アメリカのサマー・シーズンを受け、オーストラリアでも続々と公開されている巨額の製作費を投じたブロックバスター・ムービー。今年一番の話題だった『インディ・ジョーンズ』が思ったほどのヒットではなく、今のところ先陣を切った『アイアン・マン』が1歩リードしているようだが、今回紹介するのは『アイアン・マン』と同じくスーパー・ヒーロー物の『ハンコック』。
『スパイダーマン』もそうだが毎年公開されているスーパー・ヒーロー物と言えば、マーベル・コミック原作。特に今年は、同じシーズンに『アイアン・マン』『インクレディブル・ハルク』とマーベル・コミックからの映画化が2本も公開されている。しかし、『ハンコック』はマーベル・コミックとは関係のないオリジナルもの。しかもスーパー・ヒーローと言ってもアルコール依存症のダメダメ・ヒーロー !
その嫌われ者のヒーローを演じるのがウィル・スミス。『幸せのちから』『アイ・アム・レジェンド』と、このところヒット作を連発して、特に日本ではかなりの人気を誇る黒人俳優。通常、黒人俳優は、出演者のほとんどが黒人であるブラック・ムービーのカテゴリーがあって、そのカテゴリーでは有名でも、全世界的な人気を掴むことはかなり難しい。そんな中、白人俳優のトップ俳優と肩を並べ、白人も観に行く一般映画に主演し、かつヒットが見込める黒人俳優は多くはない。ウィル・スミスは、そんな状況の中でも、常に話題作に出演してきた“ドル箱スター”の1人。特に日本では、顔の彫りが浅いためか近親感をもたれ、『インデペンデンス・デイ』の大ヒットから人気が高いままだ。

今回は、市民からひんしゅくをかっているスーパー・ヒーローということで、どんな演技を見せてくれるのか期待したが、まあ、いつものウィル・スミス。ストーリーはと言うと、アルコール依存症にもかかわらず、事件を解決しようと張り切るハンコックは、いつも暴走してしまい、世間からは迷惑がられている。そんなある日、電車事故でハンコックに助けられたPRマンのレイから、彼のイメージ・アップのための戦略を提案されるが…。ということで、周りの人々によって真のヒーローになっていく、よくある展開かと思っていたら、そのPRマンのレイの奥さんが登場したあたりから、微妙にストーリーが変化していく。
ウィル・スミスの前作『アイ・アム・レジェンド』では、映画のコマーシャルなどで、すっかりSFと思っていて観に来た人を「何、コレー ! ゾンビ映画 !」と驚かせた前科があるけど、今回も、『アイアン・マン』同様ヒーローものだと思って観に来た人をいい意味で裏切る展開。
今回は、ウィル・スミスの名前がメインに出ているので影は薄いけど、見所は、ウィル・スミス以上に重要な役柄のレイの奥さんを演じているシャーリーズ・セロン。ちょっと分かりやすい演技だけど、さすがオスカー女優(単純にメイクの違いか ? )というか、印象に残る演技を披露。
ヒーロー物だけど、男の子だけでなく、女の子にもお薦め。胸がキュンとなるかも ?