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2008年08月26日

ストップ・ロス Stop Loss

今月のムービー・レビュー
ストップ・ロス
Stop Loss/MA

8月7日公開予定 ★★★☆(HA)

 タイトルの「ストップ・ロス」とは、戦場での任期を終え帰国した兵士が、兵士の不足解消のために大統領の命令で再び戦地に送られる軍隊制度の名称のこと。ストーリーは、イラクから故郷テキサスに帰還し、家族や友人との久しぶりの再会をはたした軍曹ブランドンに、「ストップ・ロス」が適応されてしまう。彼は、この制度から逃れるため、メキシコ逃亡を試みるのだが…。普段、知ることの少ないイラク戦争の問題を浮き彫りにした作品。ライアン・フィリップ、『ステップ・アップ』のチャニング・テイタム、それにオージー俳優、アビー・コーニッシュなど、若手俳優たちの演技も素晴らしい。

バンク・ジョブ The Bank Job

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バンク・ジョブ
The Bank Job/MA

公開中 ★★★☆(Shiba)

 1971年のロンドンで起きた事件を映画化。車のディーラーを経営するテリーは、知り合いの女性マーティンから銀行強盗の話を持ちかけられる。そこで彼は数人の仲間を集め実行し、強盗は成功する。しかし、その盗んだ貸金庫の中には、犯罪組織はもちろん、イギリス政府や警察、王室までもが関係する秘密が預けられていた…。『トランスポーター』のジェイソン・ステイサムが主演で、いつものB級映画臭がプンプンと思いきや、意外とまともなクライム・スリラー。英政府が、国家機密の漏洩を封じるための特殊法令を発し、一切報道されなかった事件が、ようやく日の目をみることに。

スクエア The Square

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スクエア
The Square/MA

公開中 ★★★(HNW)

『スター・ウォーズ』にも出演していたオージー俳優、ジョエル・エドガートン。お兄さんはスタントマンとしても有名なナッシュ・エドガートン。その彼の監督作品で、弟のジョエルは脚本を担当し、俳優としても出演しているまさに兄弟映画。若く美しいカーラと不倫関係のレイモンド。その彼の目の前に札束の入った鞄を差し出したカーラ。躊躇したレイモンドだったが、その金を手にするためにある計画を立て…。いわゆる破滅型の映画で、坂道を転がるようにすべてのことが悪い方向へ進んで行くが、後半は漫画みたいにあまりな展開で失笑…。でも全編、緊張感が漂っていて、見応えのあるオーストラリア映画。

テイクン TAKEN

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テイクン
TAKEN/M
8月14日公開予定 ★★☆(KT)

 旅行に行った娘が、人身売買のグループに誘拐され、彼女を救うためフランスへ向かう元政府諜報員の父親は…。最近すっかり監督業から遠ざかっているリュック・ベッソン脚本のアクション・スリラー。ヨーロッパが舞台で、アクション・シーンなど、なんちゃって『007』、なんちゃって『ボーン・アイデンティティー』みたいだけど、リーアム・ニーソンが主演ってことで、オヤジが大活躍するのがポイントか ? 当然、突っ込みどころも満載! 脚本はいいから、ベッソンの監督作品が早く観たいってのが感想。オージーにとっては、ホリー・ヴァランスがゲスト出演してるのに注目!

ストレンジャーズ The Strangers

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ストレンジャーズ
The Strangers/R

リヴ・タイラー主演のホラー
午前4時、突然訪れる訪問者
そのドアの向こうには…

8月14日公開予定 ★★★(Loli)

★=20点 ☆=10点

 2005年のオーストラリア映画で『ウルフ・クリーク』という、ホラー映画があった。「実話を基にした映画」ということで、アメリカをはじめ海外でも公開され話題になった。ホラー映画では、この例以外にも『悪魔のいけにえ』など「実話を基にした」というコピーが多く見られる。やはり、実際に起こった事実が前提となっていれば、恐怖を身近なものとして感じられるからだろう。たとえ主人公が突飛な行動を起こしても、見ている人は、嘘っぽいとは思わず、人は追いつめられると、予想外の行動をとるものだ、と勝手に解釈してしまう。作り手にとっては、非常にありがたいうたい文句である。
 今回紹介する映画も「実話を基にしたホラー映画」。後味の悪さや、オープニングのテロップで、この映画の内容が実話に基づいていると説明が入るところなど、『ウルフ・クリーク』とかなり似ている印象だ。
今月のムービー・レビュー 主人公は、友人の結婚披露宴に招かれたクリスティンとジェームスのカップル。披露宴の後、ジェームスの家族が所有する別荘に泊まることになっていた2人は、夜遅くその別荘に向かう。別荘内にはバラの花びらが散りばめられていて、ロマンティックな雰囲気だが、クリスティンは泣き顔だ。ジェームスは、その夜、クリスティンにプロポーズしたのだが、いい返事がもらえなかった。そんな気まずい2人のもとへブロンドの若い女性が尋ねてくる。「タマラはいませんか ? 」と。そして、また玄関の扉を叩く音が…。
 まあ、結局見ず知らずの殺人鬼が登場するホラーとなるわけだが、その目的がはっきりしないので、かなり恐怖心を煽ることになる。さらに殺人鬼が1人ではなく、複数なのも、登場のタイミングが読めず、ドキドキ度もなかなか。ただ、その殺人の目的がはっきりしても、不条理な目的のため、観終わった後もかなり気分は重い。
 実際この映画も『ウルフ・クリーク』と同様、1つの事件ではなく、いくつかの事件を参考にしているので、あくまで実話からインスピレーションを受けた “フィクション” もの。ただ、こういった愉快犯と思われる残忍な事件が起こっていることは事実で、映画の主人公が体験したようなことを、実際に体験している人がいるのは、やはり恐ろしい。
 レコード・プレーヤーや、殺人鬼の仮面など、小物の使い方や、演出のタイミングもよく、上映時間も90分もないコンパクトな長さで、恐怖をギュッと固めたよう。ホラー好きには楽しめる作品だろう。
 主演は、リヴ・タイラー。『ロード・オブ・ザ・リング』以来、目立った出演作品がなっかたが、今年は『インクレディブル・ハルク』に続き、今回の映画と主演作が連続で公開されている。ファッション・モデルで有名なジェマ・ワードが出演してることでも、話題になっている。